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かわはぎ
今月の旬食・かわはぎ
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  • 今月の旬食

    かわはぎ

    かわはぎといえば、体が平たくて皮が硬く、まるで鎧をまとったようなユニークな見た目の魚です。名前は皮が手で簡単に「はげる」ことに由来し、「皮をはぐ」ように剥がせることから「皮剝(かわはぎ)」となりました。英語では「Filefish(ヤスリのような魚)」とも呼ばれています。日本各地の沿岸に広く生息し、旬は秋冬とも、夏とも言われることもあります。特に秋から冬にかけての時期は「肝(きも)」が大きく育ち、美味しさが一段と増して有名ですが、実は産卵を終えた夏の時期も体力を取り戻そうと餌をたくさん食べるため、身体が大きくなり、夏が旬といわれる由来になっています。産卵を終えてから身が痩せて味が落ちる魚が殆どですが、かわはぎは産卵後も美味しく食べられます。また、かわはぎはベラやフグに似た仲間で、口が小さく突き出しており、主に海底の小さな貝類や甲殻類をかじって食べています。釣りの対象魚としても人気で、繊細なアタリをとる面白さからエサ取り名人の異名を持ち、ファンも非常に多い魚です。

  • 主要産地
  • 美味しいかわはぎの目利き

    美味しいかわはぎの目利き

    新鮮なかわはぎは、目が黒く澄んでおり、体にハリがあります。皮はぬるつきが少なく、持ち上げたときにしっかりしているものが良品です。口がしっかり閉じていて、ヒレがピンと張っているものも新鮮さの証拠。丸ごとの場合は、お腹がふくらんでいるものは「肝」がたっぷり詰まっている可能性があります。切り身なら、身が透明感を保っていてドリップが出ていないものを選びましょう。

  • かわはぎの美味しい食べ方

    かわはぎの美味しい食べ方

    かわはぎは淡白な白身でクセがなく、さまざまな料理に向いています。特に人気なのは肝と一緒に食べる刺身で、ポン酢や醤油に肝を溶かした「肝醤油」で食べるのが王道です。見た目は地味でも淡白な白身と濃厚な肝のバランスが多くの食通をうならせています。肝は加熱しても濃厚な味が残るため、煮付けや酒蒸し、肝味噌仕立ての汁物もおすすめです。また、天ぷらやフライにしてもふわっとした食感で美味です。皮が硬くて厚いため、調理前にしっかり剥がすのがコツです。

  • かわはぎの栄養価と効果

    かわはぎの栄養価と効果

    かわはぎは高たんぱく・低脂肪のヘルシーな白身魚で、ダイエット中の方にもおすすめです。とくに注目すべきは肝に含まれる栄養素で、ビタミンAやD、鉄分が豊富です。これらは免疫力の強化や目・骨の健康維持に役立ちます。また、白身にはDHA・EPAといったオメガ3脂肪酸も含まれており、脳の働きや血流改善にも効果的です。ただし、肝はコレステロールが高めなので、摂りすぎには注意しましょう。

  • 今年のかわはぎの出荷情報

    今年のかわはぎの出荷情報

    この季節のかわはぎは身が大きく、歯応えがあって美味しいという声が多く、出荷量も一年の中でも多い傾向が見られます。新鮮なかわはぎを刺身でいただくのがオススメです。また、比較的近海に生息しているため、釣り人とっても馴染みの深い魚。自分で釣ったかわはぎをすぐに捌いてみるなんてチャレンジも、この季節の旬を楽しむ方法のひとつです。

  • ウェザーニュース長期予報

    ウェザーニュース長期予報

    この先3ヶ月も全国的に暖かい空気に覆われやすく、平年より高い気温が続く見込みです。名産地近海の海水温も平年並~高めとなる予想です。

  • 「三重・大分・徳島」特産地の気温(平年差)

    「三重・大分・徳島」特産地の気温(平年差)

    今年の梅雨は梅雨前線の影響を受けにくかった影響で、名産地では6月~7月の日照がかなり多かった上、平年を大きく上回る高温となり、6月の海面水温は1982年の統計開始以来、観測史上最高となりました。

  • 「三重・大分・徳島」特産地近海の海水温情報

    「三重・大分・徳島」特産地近海の海水温情報

    7月以降は風が強い日があり、海水温が「かなり高い」エリアは縮小してきましたが、それでも広範囲で平年より高い海面水温となっています。今後1ヶ月も海水温は平年並~高めで推移する見込みで、かわはぎの適水温よりやや高めとなりそうです。高温で餌を食べる量がやや減る可能性がありますが、生存には問題ない水温です。

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