古くから日本人になじみの深い野菜の一つ、大根。春の七草のひとつに「すずしろ」がありますが、これは大根のことです。大根というと和食のイメージが強いですが、煮る、蒸す、炒める、生食と使える幅が広く、フレンチやイタリアンなどのレストランでもよく使われています。たくさんの種類があり、大きさや形、色も様々。一般的に出回っているもののほとんどは「宮重(みやしげ)」など青首大根といわれる種類のものです。品種改良が進み1年を通して収穫できますが、秋から冬の寒い時期はみずみずしく甘味が増すので、煮物やサラダ、漬け物などにおすすめです。
大根にはジアスターゼというでんぷん分解酵素が多く含まれています。ジアターゼは消化を助け、胃酸過多や胃もたれ、胸やけなどに効果があるといわれています。大根の葉にはビタミンCやE、カリウム、カルシウム、β-カロテンなど栄養が豊富です。葉付きのものは料理に活用しましょう。
大根は色が白く、触った時に硬く張りがあり、みずみずしい物を。葉が付いている場合は、葉が活き活きとしている物を選んでください。また、持った時にずっしりと重い物を選びましょう。2股3股になっている変形した物は、堆肥や土の状態が万全でない時に生じやすい物なので避けてください。
葉の部分から水分が失われていくので、付け根近くから葉を切り落とし、根の部分と分けて保存します。根の部分はラップでくるむか、濡れた新聞紙で包んでナイロン袋に入れ冷蔵庫に入れてください。サラダ用などに小さく切った物を保存する場合は、水によくさらした後、水気を切って密封容器に入れ冷蔵保存します。
参照先:フーズリンク「旬の食材百科」
主力である関東産は、11月中旬までは台風の影響により葉折れ等があったため少ない出荷量でしたが、下旬からは適度な降雨もあり、潤沢な出荷となっております。12月はさらに多くなる見込みです。西日本のものについても、干ばつ傾向のために少ない出回りですが、関東と同様に降雨によって潤沢な出荷が予測されます。食味については、これから出荷されるものが好天により締まりの良いものとなりますので、豊作であった昨年同様に良いものとなりそうです。
11月は、上旬から中旬まで降水量が平年よりかなり少なく、秋晴れの日が多くなりました。そして、11月の後半から12月は雨が多くなり、日差しは少なくなる見込みです。1月以降は、十分な日差しと平年並みの降水量で、美味しい大根が育つ天候となる予想です。
10月は台風の影響で、日照が平年に比べると若干少なくなっていますが他の月は、軒並み平年以上の日照となっています。12月以降も、平年並に晴れる日が多い予想になっているので、これから出荷されるものは、しまりが良く、美味しい大根になりそうです。
10月は台風の影響で、平年の何倍もの降水量となるところが多くなりました。しかし、11月に入り秋晴れが続き、降水量は平年の半分にも満たない状況が続きました。特に西日本は少雨となっていました。11月後半からは降水も増えて、12月は平年並みとなりそうですので、今後は潤沢な出荷を期待できそうです。
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