張りのある レタス
レタスは玉レタスが一般的ですが、地中海沿岸から西アジアを原産地とするレタスは、もともとは丸く結球しておらず、ロメインレタスのような葉レタスでした。玉レタスは江戸時代末期に欧米から渡来したといわれ、本格的な栽培が始まったのは明治時代以降のこと。現在のようにサラダの主役として定着したのは第二次世界大戦以降です。レタスの和名の「ちしゃ」は「乳草(ちさ)」からきているといわれています。ヘタの切り口から出る白い乳液が名前の由来になっているのです。収穫量のうち最も多いのは長野県、2位は茨城県、3位は群馬県です。
※茨城県のレタスの旬は、3月~5月、10月~11月となります
※通年における生産量の統計を参照しています(農林水産省「作物統計)
レタスに含まれるカリウムには、ナトリウムを排出させる働きがあり、高血圧予防に効果が期待できます。また造血作用のある葉酸も多く含まれています。サニーレタスには貧血予防に効果がある鉄や、抗酸化作用のあるβカロテンも多いので、がん予防や免疫力をアップさせる働きがあります。
玉レタスは丸みがあり、葉の巻きがやわらかくふんわりとしていて、大きさに比べて軽いものが甘い傾向にあります。全体的にみずみずしく、芯の大きさは10円玉くらいで切り口が変色していないものを。結球しない葉レタスは葉先まで色がきれいで張りがあり、みずみずしいものが良品です。
湿らせたキッチンペーパーなどに包んでポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。その際、芯の部分のみに湿らせたキッチンペーパーをあてておくと少し長持ちします。レタスは刃物でカットすると切り口が変色するので、使うときは外側の葉からはがして使いましょう。
参照先:野菜情報サイト「野菜ナビ」
特に6月以降のレタスは長野産が中心の出回りとなってきます。昨年は全国的な高温から、6月の出荷量は多かったものの、締りが甘く、棚保も悪かったシーズンでした。今年の長野産の生育は、天候に恵まれ品質良好な仕上がりとなっております。特に準高冷地・高冷地は平野部と比べ気温が低いため、これから本格的な暑さの到来する6月でも、みずみずしい美味しいレタスが数多く出荷されるでしょう。
レタスの特産地において、4月の日照時間は平年以上で安定した天気でした。気温は平年より低めとなり、低温を好むレタスにとっては良い条件となりました。5月の下旬は季節外れの気温の高さがニュースとなりましたが、特産地での気温の上昇はそれほどでもなくレタスに悪影響を与えるほどではなさそうです。6月以降の気温は、平年並みか、少し高めになりそうという予報が出ていますが、レタスを栽培する標高の高いエリアでは、大きな影響はなさそうです。6月からは梅雨入りとなります。特産地では、期間、雨量ともに平年並みの予報が出ています。
今年の冬は「暖冬傾向」でしたので、3月まではどのエリアも平年以上に高い気温となっていました。レタスは高温を好みませんが、レタスの栽培が本格化する4月には、気温が一旦落ち着いて、5月も中旬までは平年より低めで推移してきました。5月下旬に急な季節外れの高温となりましたが、影響は限定的と思われます。これまでの気温は、レタスの成長にとっては好条件となり、品質良好な仕上がりになってきているとのことです。
3月くらいから春特有の「周期変化」を繰り返す天気でした。4月以降は安定した天気で、平年以上の日照時間となっています。5月に入っても天気は安定をし、十分な日照時間が期待されます。6月からはいよいよ「梅雨入り」のエリアが増えてきます。特産地の多い東日本では、梅雨入りの時期が少し遅くなりそうですが、期間や雨量については平年並みという予報が出ています。全体的に短かった昨年の梅雨に比べると、1~3週間ほど長くなる見込みです。レタスは大雨に弱いので、雨の降り方にも注目をしてみてください。
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