トマトはナス科の野菜で、品種が豊富。赤だけでなく、オレンジや黄色、緑など果皮の色もさまざまです。一般的に流通している大きめのトマトは大玉トマトと呼ばれており、代表的な品種は桃太郎やファースト。トマトは、アンデス高地が原産地とされ、17世紀頃に日本に渡ってきたとされています。当時は観賞用で、明治時代以降に食用として栽培されるようになりました。第二次世界大戦後には一般家庭にもトマトが普及し、サラダやパスタ、炒め物などに使われています。加熱すると甘みやコクが深くなり、肉や魚などの食材と相性抜群。また、トマトに含まれるリコピンは、油に溶けやすく、体内への吸収率がアップするので、油と一緒に摂るのがおすすめです。
全体的にムラがなく赤く、ずっしりとした重さが感じられるものを。ヘタがしおれていたり、黒ずんでいたりすると、収穫から時間が経っているサインです。皮にハリとツヤがあり、ヘタが緑色でピンとしているものを選びましょう。また、甘いトマトは、おしりの部分からスジが放射線状にきれいに出ているかで見極められます。
かたく、皮に青みが残る、熟していないトマトは、常温で保存し追熟しましょう。酸味が和らぎ、赤くなっていきます。完熟しているものは、乾燥しないようにポリ袋に入れるかラップに包み、冷蔵庫の野菜室へ。トマト同士が重ならないようにヘタを下にしまうと、傷がつきにくくなります。熟したらなるべく早く食べること。
トマトと聞くと、高い抗酸化作用があり、免疫力を向上し、発がんを抑える効果のあるリコピンを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、新発見されたエスクレオサイドAも、生活習慣病への効果が注目されています。抗酸化作用のあるサポニンの一種で、コレステロールの吸収を抑制し、血管に脂肪を付きにくくする働きがあります。
参照先:野菜ナビ
参照先:JA熊本経済連
3月末の天候不順や、4月以降の寒の戻りがあり、出荷量の出足は伸び悩んだものの、確実に出荷量は増えてきており、良好だった昨年と同じ程度が見込まれています。トマトの生育は、暖冬の影響により、平年に比べやや早いと言えます。また、収穫されるトマトのサイズは、年内の成り疲れの影響等により小玉傾向が続いていますが、玉肥大は若干好転が見られます。産地の声を聞くと、食味は申し分なしとのことです。
4月前半は、気温が低めで経過しました。しかし5月になると、寒さは解消します。日照は4月から各生産地とも多めで、5月も平年並みの予想なので、トマトの生育に十分な暖かさと日差しに期待ができそうです。6月は、熊本、愛知は次第に梅雨空となり、6月半ばには九州と東海エリアで「梅雨入り」となりそうです。梅雨入りのタイミングでは、各地で大雨となることが多いので注意が必要です。
トマトの生育には、日照が重要になります。暖冬傾向により、平年よりやや早い生育スピードでしたが、4月は気温が低めで少し出荷が伸び悩んでいるところもあるようです。しかし、各産地ともに、平年以上の日照となっていて、確実に増量中とのことです。5月以降も平年同様の日照と、やや高めの気温となりそうです。
雨が少ない方が、美味しいトマトとなります。九州と東海はこの冬、雨が多い傾向となりました。しかし、4月に入ってからは、ググッと雨が少なくなり、5月は平年並みの予想なので、旬の時期は、期待できそうです。また北海道は、これまで雨が少なく、これからの時期も梅雨がないので、トマトの生育に良い条件となり「味は申し分なし」の美味しい旬となりそうです。
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