さやえんどうは、えんどうを大きく3つに分類した1つで、若いさやを食用とするものをさやえんどうと呼びます。中でも代表は絹さや、スナップエンドウなどです。えんどうの原産地は中央アジアから中近東、地中海沿岸にかけての地域と考えられています。その後インドや中国に伝わり、8~10世紀頃に中国から日本へ入ってきました。江戸時代になってからさやえんどうを食用するようになったと言われています。明治時代になると欧米から優れた品種が導入され、全国に普及しました。さやえんどうは火を通しすぎると色も食感も悪くなるので短時間で加熱します。煮物などは火を止める直前に入れるのがおすすめです。
さやがきれいな黄緑色で、張りがありみずみずしいものを。先端についているひげが白くてピンと立ち、中の豆のふくらみが小さいものを選びましょう。豆が大きいと育ちすぎでかたく、食味が落ちることがあります。また、さやが黄みがかり、ひげが変色しているものは古いものです。新鮮なさやえんどうは、折ったときにパキッと音が鳴ります。
さやえんどうは乾燥に弱いので、新聞紙(軽く湿らせても可)で包んでからポリ袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存します。3~4日を目安になるべく早く使い切ってください。冷凍する場合はスジを取ってかために茹で、水分をよくふき取って保存容器などに入れて冷凍庫へ。1か月程度を目安に使い切りましょう。
絹さやは風邪予防や美容効果のあるビタミンCが多く含まれています。また高血圧予防によいとされるカリウムのほか、抗酸化作用のあるβカロテン、整腸作用のある食物繊維なども含まれています。1度に多くの量を食べる野菜ではないので、他の食材と一緒に調理してバランスを取るよう心がけましょう。
参照先:野菜情報サイト 野菜ナビ
さやえんどうの主要生産地である鹿児島では、生育に例年に比べて時間がかかっているものの、順調に育っているようです。出荷も例年よりは若干遅いタイミングとなる見通しです。今後、気温の上昇とともに出荷量が増えることが予測されますので、緑鮮やかな春の便りをどうぞお楽しみに!
3月以降は天気が周期的に変化し、3月上旬は発達した低気圧の影響で春の嵐になる恐れもありそうです。気温は平年並~高め、降水量はほぼ平年並となる見込みで、さやえんどうの生育には問題ない気象条件となりそうです。
さやえんどうは冷涼な気候を好み、低温に強く、生育の適温は15~20℃程度です。種まきの時期の10月以降、12月まで気温はほぼ平年並で推移していましたが、年明け以降やや低めになりました。日照時間は2月の鹿児島でやや少なかったものの概ね平年並~やや多めで、生育に良い条件となりました。
降水量は福島で平年並~やや多めですが、愛知・鹿児島は晴れた日が多く、降水量は平年より少なくなりました。さやえんどうは乾燥を好み、冬場はほとんど水やりなしでも育つので、降水量が少なくても生育には問題なかったようです。
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