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いさき
今月の旬食・いさき
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  • 今月の旬食

    いさき

    いさきは日本沿岸の東北以南の太平洋沿岸及び瀬戸内海、日本海に分布し、水深20~60mほどの岩礁帯に生息するスズキ目イサキ科の魚です。スズキにも似ていますが、黄色みがかったオリーブ色の魚体は鱗が密集し、全体的に丸みのある体型は細長く、ラグビーボールのようです。幼魚から若魚には、はっきりとした縦縞模様が入っており、まるでイノシシの子どものような愛らしさがあり、「うり坊」とも呼ばれています。成長するにつれこの縦縞は不鮮明になっていきます。和名の由来は生息場所にちなんだ「磯魚(イソキ)」、幼魚の縞模様から「班魚(イサキ)」に由来するとも云われており、「伊佐木」「伊佐幾」という当て字もされています。別名、「鶏魚」と呼ばれ、背ビレがニワトリの鶏冠に似るためという説や骨の頑丈さから「鍛冶屋殺し」など、古くから様々な名称で呼ばれています。釣魚としても大変人気があり、人々から食べ親しまれている魚です。長崎県は全国の水揚げのうち約3割程度を占めていることから、五島列島や小値賀島周辺を中心に一本釣りした400g以上のウロコの状態が良いいさきを「値賀咲(ちかさき)」としてブランド化しています。

  • 主要産地
  • いさきのおすすめポイント

    美味しいいさきの目利き

    ほぼ、年間を通じて市場に出回っているいさきですが、産卵期の初夏は脂が乗り、非常においしいとされ、6月ということで「梅雨イサキ」や麦の穂がなる時期なので「麦わらイサキ」と呼ばれ珍重されます。全体的に体高があり、ずんぐりと丸みがあり、体表や目に張りとツヤがあって、エラが色鮮やかなものは鮮度が良いです。乾燥してくすみがあるものは避け、腹回りの張りや弾力、排泄口から液だれしていないものを選んで下さい。内臓は直ぐに出し、塩水で洗って水気を拭き取って冷蔵しておくことをお勧めします。

  • いさきのおすすめポイント

    いさきの美味しい食べ方

    透明感のある薄紅色の身は美しく弾力があり、新鮮ないさきは刺身はもちろんのこと、塩焼きにした際には、ふわっとした上質な白身が香り高く絶品です。クセのない白身のため、どんな料理でもおいしく、煮付けやフライだけではなく、ムニエルやアクアパッツァにしても美味しく味わうことができます。和食からフレンチ、イタリアンまで、料理においても幅広く愛されている魚です。

  • いさきのおすすめポイント

    いさきの栄養価と効果

    いさきにはDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(イコサペンタエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれています。脳細胞の健康を保つ効果や血液をサラサラにし、動脈硬化を予防したり、血栓ができるのを押さえたりする働きもあるとされています。その他にも良質なたんぱく質やビタミンなど、魚としての栄養価は全体的にバランスよく含まれています。

  • 今年のいさきの出荷情報

    今年の出荷情報

    海水温の高い海域を好むいさきは、近年日本全国の各地で水揚げが好調。例年ゴールデンウィークあたりから釣れ始め、梅雨シーズンに向けて旬の本番を迎える、いわゆる「梅雨イサキ」のタイミングです。この時期の美味しいいさきはお値段も手頃で、刺身や焼き魚などのシンプルな料理でいただくのがおすすめです。

  • ウェザーニュース長期予報

    ウェザーニュース長期予報

    6月中旬以降は名産地も梅雨入りし、曇りや雨の日が多くなります。6月下旬~7月上旬は活発な梅雨前線による大雨の恐れがあります。梅雨明けは7月中旬の見込みで、7月後半には夏空が広がります。

  • 「長崎県・島根県・福岡県」特産地の気温(平年差)

    「長崎県・島根県・福岡県」特産地の気温(平年差)

    エルニーニョ現象が終息に向かっているため、日本の南にある太平洋高気圧の張り出しが強まり、日本付近は太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込みやすくなると見込まれ、6月以降、3ヶ月間は平年より高い気温が続く見込みです。

  • 「長崎県・島根県・福岡県」特産地の海水温情報

    「長崎県・島根県・福岡県」特産地の海水温情報

    名産地近海は、昨年以降、平年より海水温が高い状態が続いていましたが、5月に入ると強い風や寒気の影響で海水温が下がり、海水温が平年並のエリアが広がってきました。この先6月にかけて、海水温は平年並~やや高めの状態が続く見込みです。いさきの活動に最適な水温よりはやや低めとはなっていますが、梅雨時期までには最適な水温に近づく予想です。

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